撮影会の報告

 こんにちは。高二の元研究副班長です。とうとう文化祭も終わり引退となってしまいました。鉄研では例年秋に部員有志での撮影会を実施しているのですが、今回はその報告をさせていただきます。

 例年はイベント列車(過去には秩父鉄道SLパレオエクスプレス、東武鉄道SL大樹など)を撮影するのが恒例となっていましたが、今年は鉄研創部60周年の特別版ということで銚子電鉄様に貸切電車を運行していただきました

 当日は銚子駅集合にしたので、参加者は成田線や総武本線など(我孫子支線経由の猛者もいたようです)思い思いの列車やルートで来てくれました。私は引退近づく255系に乗るために特急しおさいを利用しました。遅刻者が誰一人出なかったのは本当に良かったです。我々が入部する前の話ですが、全員分のSL大樹の切符を持った幹事が寝坊し新幹線で追いつくという大事件が起こったことがありました。

 銚電ホームに移動するといよいよ貸切電車のお出ましです。車両は澪つくし塗装の元京王の3000形です。ヘッドマーク(僭越ながら私がデザインさせていただきました。完全に私の趣味ですが寝台特急「日本海」がモチーフです)も掲出しており、感無量でした。青色の車両に青色のヘッドマークはあまり似合わないなとは思いましたが・・・とにかく、2ヶ月ほど前からずっと準備していた計画であったこともあり、本当に苦労が報われた思いでした。


 外川駅までの片道は沿線案内をしていただき、銚子駅までの帰りは車内アナウンスで新年度鉄研幹部の抱負や、我々引退部員の遺言などを放送しました。渾身の一発ギャグで電車内に冷気を満たす者もいました(余談ですが、3000形などは冷房装備車両であるにもかかわらず近年まで変電所の容量不足で走行中に冷房が使えなかったそうです)。

 銚子駅に戻り、貸切電車を撮影する班ともう1往復乗車する班に分かれて行動しました。撮影班は本銚子駅まで移動し、上り貸切電車を撮影しました。本銚子駅付近の跨線橋から、林の中を走る3000形です。

 乗車班は銚子駅で解散しましたが、銚子電鉄様のご好意により仲ノ町車庫を見学する有志メンバーはなんと車庫まで回送する列車に乗車させていただきました。回送列車に乗るのは当然ながら初めての経験でした。車庫には小さな電気機関車のデキ3などが保存されていました。

 撮影班メンバーは犬吠駅まで向かい「地球の丸く見える丘展望館」で撮影を行いました。君ヶ浜駅〜犬吠駅間の風景を絡めて撮影しました。

 

 

 撮影したのはこちらも元京王の2000形です。こちらの編成は片方の車両が今は珍しい「湘南顔」(かつて流行した、東海道本線を中心に運用された国鉄80系電車が発祥のデザイン)でした。展望台は非常に風が強く撮影には難儀しましたが、何とか田園地帯を走る列車を撮影することができました。少しでも売上に貢献できればと思い「ぬれ煎餅」と「まずい棒」を買い、撮影版も無事解散しました。帰りは流石に特急に乗る参加者が多かったと思います。

 企業様と交渉(例年は切符買うだけ)することが初めての経験だったということもあり、個人的に文化祭や部誌の印刷・製本などと同じぐらい大変な仕事でした・・・しかし今後就職してからこういった経験は役に立つと思いますし、何より参加者たちにとっても貸切電車に乗るというのは貴重な体験となったと思います(感染症の流行により中1が学年閉鎖になり参加できなくなってしまったのは本当に残念でした)。

 一人ではなかなかできない電車の貸切も、複数人なら可能です。こういった経験ができるのも、鉄道好きが集まる鉄研の強みと言えるのではないでしょうか。後輩(あるいはこの記事をご覧になっているかもしれない未来の鉄研部員)たちには「鉄研ならではの活動」を大切にしていってほしいと思います。

0コメント

  • 1000 / 1000