部誌制作裏話

こんにちは、研究副班長です。

 「停車場」春号の制作も佳境に入ってまいりました。ここでは浅野鉄研研究班の部誌制作の流れや裏話を説明していきます。入部を検討している方の参考になれば幸いです。なお春号の制作は慌ただしく、冬号の制作の遅れを引きずって約1ヶ月での制作となりました。

 まず、班員には部誌に掲載する研究・旅行記の原稿を執筆してもらいます。冬号の制作からあまり時間が経っていないなか、多くの班員が原稿を提出してくれました。テーマは人によって様々で、鉄道に関係のある様々な事柄について各々研究していました。王道ともいえるダイヤ研究をはじめ、案内表示の問題点を指摘するものなどそのテーマは多岐にわたります。

 さて、もちろん提出した原稿をそのまま掲載するわけにはいきません。誤字・脱字・不適な表現・誤謬のある文章を皆様にお見せしないように、「校閲」作業を行います。誤字などを修正する「校正」にとどまらず、場合によっては研究の内容にまで踏み込んで指摘を行うこともあります。

 具体的には原稿を2回(たまに3回)に渡って校閲し、その後冊子になるように編集し、仮印刷をした上でさらに校閲、そして顧問の先生による校閲の4段階にわたる校閲作業を行っています。研究班で定めたルール(数字は半角など)などに基づいて文章を書いているかなど、なるべくミスがないように厳しくチェックします。あくまでミスを修正するのではなく指摘にとどめ、班員にミスを自覚させてよりよい文が書けるようにフィードバックしています。

 原稿にミスがないと判断しても、冊子の形にまとめた上で印刷してみると新たにミスはポンポン見つかります。校閲に要した時間は(私はですが)十数時間、指摘したミスは全原稿合計で700にも及びます。しかし、このような厳しいチェック体制があるからこそ、質の高い部誌を皆様にお届けすることができるのです。私見ですが、(研究の質はとりあえず置いておいて)部誌の誤字脱字のなさに関しては間違いなく県内では弊部が一番だと思います・・・たぶん。

 校閲作業が終わると、印刷に入ります。・・・というか、現在印刷を行っています。印刷機は先生方が使用されるものを使わせていただいているので、作業は少人数(私と研究班長)で行っています。今回は150部印刷しているので文化祭(500部程度)に比べれば負担は少ないですが、それでもかなりの労力です。授業後2時間印刷はなかなかつらいです。

 印刷を終わらせると最後に製本作業です。班員を動員して一つ一つ手作業で紙を重ねていく「紙拾い」という作業を行ってもらい、別に刷っておいた表紙と合わせて私がホチキスで留めます。ザ・人海戦術ですが、部誌の見た目を左右するホチキスの責任は重大です。ちなみにGW後は考査があるため活動ができず、配る予定日は考査直後のため、非常にギリギリの日程となっています。果たして部誌は完成するのでしょうか?ひとまず印刷頑張ります。

 このように、多くの班員の協力により皆様がお読みになる部誌は完成します。皆様が「停車場」をお読みになって、必死に原稿を書いている部員や、徹夜で研究を校閲する部員の存在を感じていただければ幸いです。なお、この部誌は1学期中間考査後の体験入部期間にいらっしゃった新入生の皆様にお配りし、浅野志望生の皆様には、6月18日に開催される男子校フェアでお配りします。乞うご期待!

0コメント

  • 1000 / 1000